体臭・加齢臭と食べ物の関係性は?ニオイ対策におすすめの食品9選をご紹介します
加齢とともに、自分の体臭や加齢臭が気になる人は多いのではないでしょうか。実はその体臭や加齢臭は、毎日の食生活に関係しているかもしれません。気になるニオイの原因を把握して、適切な対策をとりましょう。
この記事では、体臭や加齢臭の原因や食べ物との関係、体臭対策におすすめの食材や方法について解説していきます。自分や家族の体臭が気になる人は、ぜひ参考にしてください。
体臭や加齢臭を発生させる原因は?
体臭や加齢臭の発生には、さまざまな原因があります。
<体臭や加齢臭を発生させる原因>
l 汗
l 加齢
l 食生活・栄養バランスの乱れ
l 遺伝
l ホルモンバランスの乱れ
l 生活習慣の乱れ
自分のニオイの原因がどれに当てはまるかを見ていきましょう。
汗
基本的に、出たばかりの汗にはニオイがありません。しかし、その汗が皮膚の表面で垢や皮脂と混ざり合うと、常在菌によって分解され、悪臭の原因となるニオイ物質が発生するのです。
汗は「エクリン腺」「アポクリン腺」と呼ばれる汗腺から分泌され、エクリン腺から出る汗とアポクリン腺から出る汗は成分や役割、ニオイが異なります。エクリン腺の汗が分解されるとすっぱいニオイやぞうきんのようなニオイに、アポクリン腺の汗が分解されるとワキガのような強いニオイになるのが特徴です。
加齢
加齢に伴って気になってくる体臭は加齢臭と呼ばれ、古本や枯れ草に例えられる独特なニオイが特徴です。加齢臭の主な原因は、皮脂腺にある「ノネナール」というニオイ物質です。加齢に伴い皮膚の潤いを保つ皮脂が酸化しやすくなり、ニオイ物質のノネナールが増加します。
加齢が進むと、ミドル脂臭と呼ばれるニオイも分泌されやすくなります。ミドル脂臭は、加齢臭の原因である「ノネナール」と代謝によって発生する「ジアセチル」が混ざった強烈な悪臭です。高齢になると加齢臭とミドル脂臭が分泌しやすくなるため、体臭がきつくなります。
食生活・栄養バランスの乱れ
体臭には腸内環境が大きく関係しており、腸内の悪玉菌が活発になるとたんぱく質が分解されアンモニアが発生します。そのため、腸内環境が乱れると体臭が発生するのです。
特に便やおならのニオイが気になる人は、食生活や栄養バランスが乱れているかもしれません。
遺伝
ワキガ臭などの強い体臭は、遺伝が原因で発生することもあります。
両親がワキガの場合は8割の確率で、片方の親がワキガの場合は5割の確率で子どもに遺伝すると言われています。耳垢がベトベトと湿っている場合は、ワキガ体質が遺伝しているかもしれません。
ホルモンバランスの乱れ
特に女性の場合は、ホルモンバランスの影響で体臭が発生することがあります。
女性ホルモンには活性酸素を抑え汗や皮脂を調節する役割がありますが、更年期になるとその女性が減少します。その結果、女性でも体臭が強くなってしまうのです。
生活習慣の乱れ
生活習慣が乱れると汗や皮脂の成分が変化するため、体臭がきつくなります。
また、喫煙や過度の飲酒、およびストレスは体内循環が悪化して汗や皮脂を酸化させますし、運動不足も体内の老廃物が排出されず体臭の原因となるため、規則正しく健康的な生活を送ることが大切です。
体臭や加齢臭の発生につがなる食べ物
体臭や加齢臭が発生する食べ物には、以下のものが挙げられます。
<体臭や加齢臭の発生につながる食べ物>
l 肉類
l 動物性脂質
l にんにく・ニラなどの刺激物
l 辛い食べ物
l アルコール
l コーヒー
なぜこれらの食べ物を摂取すると体臭や加齢臭が発生するのか、ひとつずつ解説していきましょう。
肉類
牛肉・鶏肉・豚肉・ハム・ベーコンなどの肉類は、汗腺や皮脂腺の動きを活発にする効果があるため、食べ過ぎると大量に分泌される汗と皮脂が体臭や加齢臭を発生させます。また、肉類に含まれる動物性タンパク質は腸内の悪玉菌を増加させる原因にもなるので、食べ過ぎると腸内環境の悪化から体臭や加齢臭を発生させてしまうのです。
ただし、肉類には健康な身体づくりに欠かせないたんぱく質やアミノ酸が多く含まれているため、体臭防止のために肉類を一切食べないといった対策はおすすめできません。そのため、肉類の摂取量を見直したい場合は、農林水産省が提案している「食事バランスガイド」を元に、適切な摂取量を考えてみましょう。