きざみ食とは?メリット・デメリット、簡単な作り方を紹介します
高齢者になると、噛む力が弱まり通常の食事を摂りづらくなります。そのような人におすすめなのが、「きざみ食」と呼ばれる食事です。きざみ食を取り入れることで食事へのストレスが軽減され、食を楽しむことにつながります。
この記事では、きざみ食の特徴やメリット・デメリット、調理ポイント、簡単なレシピについて解説していきます。噛む力の低下により、食事をしにくくなっている高齢者が身近にいる人は、ぜひ参考にしてください。
きざみ食とは?
きざみ食とは、食材を5mm〜2cm程度に細かく刻んだ食事のことです。飲み込む込む力は衰えていなくても咀嚼力が低下している高齢者、または口を大きく開けにくい高齢者向けの介護食として適しています。
きざみ食をおすすめできる人
きざみ食がおすすめなのは、顎の力が弱く口があけづらかったり、歯が少なくなったりしているなどの理由で、食事の際に噛みづらさを感じている人です。
加齢が進むと噛む力が低下するため、食事がしづらいと感じる高齢者が増加する傾向にあります。しかし、きざみ食であれば、やわらかく調理された食材が細くサイコロ状にカットされているので、噛む力が弱くても、これまでと同じように食事を楽しむことが可能です。
ただし、きざみ食は口の中で食材がばらけやすいため、唾液の量が少ない高齢者や、飲み込む力が低下している高齢者が食べてしまうと、食材が誤って喉や気管に落ちてしまい誤嚥性肺炎を起こす可能性があります。
高齢者の場合、誤嚥性肺炎は命に関わってきますので、口の中が乾きやすい方や飲み込む力が弱い方には、きざみ食ではなくミキサー食やソフト食といった、より飲み込みやすい介護食がおすすめです。